「回廊日記」 2021.05.13
オブジェクティブはどうしたものか、下記①~⑥のループに陥っている。
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①9時間の睡眠を取る
②次の日、すこぶる元気に過ごす
③夜、眠れない
④睡眠時間が少なくなる
⑤次の日、すこぶるしんどい
⑥ ①に戻る
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誰も興味が湧かないオブジェクティブのループは、忘れ去られたニュースのように端に置く。
ノンフィクション作家の堀江邦夫さんの『原発ジプシー』という本を読み始めた。実際に原子力発電所へと働きにいってその様子を記している。"11月24日(火)"という風に日付ごとに小見出しがあり、仕事内容や体調の変化、生活の様子が綴られている。(作業員同士の会話や労働者目線での管理の実態なども書かれている)
ただ淡々と記録しているわけではなく、小説のような風景描写も巧みで読みやすい。
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その竹波で私はバスを降り、宿にむかった。夕暮れの海。もうすでにそこには、わずか五分ほど前に目にしたあの素晴しい夕日の姿はなく、灰色の雲がたちこめ始めていた。(引用)
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体験した人の言葉というのは、外から考察したりするのとは違う。同じ文章が書かれていたとしても体験した物事を話すと、言葉を自分に落とし込んでいるからか、身をもって迫ってくるもの。
5.13 忘備録
忌野清志郎さん ディドリーム・ビリーバー(ウクレレバージョン) - YouTube
ElastiCacheはMemcachedとRedisのどっちを選ぶ? | DevelopersIO
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■最近つくった俳句(?) 5選
初蝶が 茜に染まる 白昼夢
高原から 舞い降りる詩 吹き抜けて
朝焼けに 喉もと通る 白子干し
寝る前の 娘と母の 左頬
湯気たつ 薬缶のそばで すする饂飩
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「回廊日記」 2021.05.11
「回廊日記」
20時半に寝て5時に起床。
子どもと起きる時間を合わせると、自然と早寝早起きになる。
日曜日、本屋さんで収録ライブということでギターの伴奏をさせていただいた。ビートでライブする時とは違う感覚や心持ち。非常に斬新で使ったことのない脳を使ったかのような、知らない何かにぶつかった。家でぽろんぽろん練習しているのとは明らかに違う。全然まだまだ弾けたものではないが、なんとなく弦のはじき具合というか、アコースティックギターゆえの、何かは掴めそう。
何か、何か、ばかり言っているが何かは特にわからない。
_/_/_/_/_/CM的 仮説_/_/_/_/_/
アウトプットを常にしている状態を自然な状態とみなす。
どういう状態が上記の状態なのか、考えてみる。頭の中の考え事をひたすら声にだして話す、独り言。人によりけりだが、意外にこれはストレスが蓄積されず自然な状態だったりするのかも。
他者との関係を築く(社会的制約?)には、独り言をずっとつぶやいているわけにもいかない。傍からみると怖いと思う。もう少し細かく言うと「怖いと思う」と自分が思うので、思ったことを常々声には出さない。
"相手がこう思うであろうと予測する(黙ることもひとつの選択)"、その方法自体が他者との関係の作り方ともいえる。その方法そのものを研磨すれば、他者とのより良い関係を築けるのではないだろうかと。これは「相手を慮る想像力を養う」ということを言っているだけだった。
話が空を飛ぶが、行動を伴いながらだとしても、思ったことをただ話すというのは散らかりがすごい。文章が好きな理由の一つに、黙読しているとその散らかりが統一され、指針のようなものを与えられている感じがする。この現象をなんとなく『散逸からの脱却』と名付ける。明日になればもちろん名付けたことさえも忘れている。
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友達がラインでアマチュアはフランス語で「アマトゥール」で「愛好者」という意味と教えてくれた。アマチュアという言葉は素人というニュアンスとして言われるが、愛好者となると少し胸を張れる気がした。
「情熱、情熱」という合言葉を胸に、今から8時間睡眠をしよう。
(写真:イスラエル料理の店にあった地図)
『百年の二度寝』にて収録したライブ
「回廊日記」 2021.05.06
「回廊日記」
昨日、作家の小林大悟さんが開催する「 (伝わらなさの、困難と魅力)。」に取材を兼ねて出向いた。中目黒は頻繁に行く場所ではないため、妙に斬新だった。
(おにぎりカフェの看板を目にしながら目的の場所へと、ずんずん)
年齢も30を超したせいか、美味しいものを食べることが幸福へと直結している。
おにぎりにつられて、ご飯の話になりそうな予感がするので、胴体を両手でガッシリと掴んで元の位置に戻す。
展示のタイトルにとても共感する。
というのは、伝わらないことを魅力と捉えた、一般的イメージからの脱却。個人的には"伝わらないことは魅力である"という考えをどこかに持っているだけで、多くの問題を解決できるように思える。「伝わらないなぁ...嬉しい。」とまでは簡単にならないのかもしれないが、それはそれとして認める、受容する器の体積が増す。選択の連続に身を投じなければならないのなら、せめて発想の転換で楽しく過ごしたいし、そういう風に誰もができる権利があるはず。
グラフィティライター、オルタナティブなバンドマン、ラッパー、コラージュアーティストなど、創作における取材をさせていただいているが、言葉にならない感覚を言葉で話してもらう難しさを改めて痛感した。
しかしながら、取材や創作を通じて、様々な人に出会えるというのは人生の醍醐味である。謳歌しつつも、広い視野を。
(写真:『荒野の処刑』のラストシーン)
5.6 忘備録
知れば、知るほど、好きになる「カストラート(castrato)」、「小鼓と大鼓」 | kanagawa ARTS PRESS
マカロニ・ウエスタンって何? | Macaroni Westerns
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夕暮れは重なりてスズメはぽちぽち歩く
時計は針をきざみ 包丁はねぎをきざむ
土手焼きに七つの味をまぶして
牛のスジ肉をみりんで時間をかけて煮込む