日記

ある日、おじいちゃんに「客観性に収斂せよ」と説かれ、言葉の存在意義を考え始める。言葉の持つ諧謔性・残忍性・恣意性に導かれる。 - 総合芸術家集団「auly mosquito」 代表 http://auly-mosquito.com ・HomePage http://so-sasatani.com

異国の客を読んで

2020/08/14

 

最近、一切本に触れていなかった。

本読みを再開ということで、池澤夏樹さんの異国の客を読んだ。フランスでの暮らしが書かれたエッセイ。強制収容所は英語で Concentration というらしい。集中や専念という意味。これを"文明の原理そのもの"と捉えている。人やモノを都市に集めるところから始まったと。

 
人やモノがない状態では、何も始まらないのか。その結果を見るならば、"世界のどこかにある人の手が介入していない場所"を見ればいいのか。宗教画についても言及していた。時間を超えた永遠性があり、あるべき姿であるべきように描かれる形式的なものと説明。宗教画だけど、その形式を逸脱した絵として、ジョルジョ・ド・ラ・トゥールの「妻に嘲笑されるヨブ」を紹介していた。ヨブさん、財産と家族を失っても信仰を貫いた人、妻に嘲り笑われるのか。それぐらいが家庭の平穏を保てるのか、一体どうなんだ。


誰にもわからないことは、誰にもわからないままにしておくべきなのか、快適さはその上に存在している。そういう生き方も良い、話が飛ぶ鳥を落とす勢いで、ああ、とんでいく。

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大げささ

2020/08/12

 

ブルースやらヒップホップをよく聞いている。ブルースの話すかのような歌い方、リズムに対する乗せ方というのか、いなたさが出る要素のように感じる。声の出し方や強弱、うねり具合、声も楽器とはこのことなのかと思う。サンハウスさんのアルバムを聞いた。もう素晴らしいに尽きる。レゲエのフロウもラップも、ブルースの歌い方も全ては繋がっている気がする。崩し方の違いなだけではないのだろうか。


月曜日にブルースのセッションに参加した。スケールやらコードやらきちんと身体に染み込ませないと。指だけ動いても、パッと弾けない。歯痒い。「ああいうの弾きたい」が明確になったから、良しとしよう。鍛錬。


今日は少しネットワークについて調べていた。BorderGatewayProtocol、Interior GatewayProtocol、Autonomous System。拗らせているからと思うが、専門用語かっこいい。簡易的な仕組みなのに仰々しい名前がつけられている感じ、そういう大げささが好き。ただ違う見方をすれば、難しそうに説明して、煙に巻く、パフォーマンスとして使える。見極める目もいる。


卑屈になるぐらいなら、滑稽なほど格好つける。そっちの方が前向きな気がする。

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夏、週末の概要

2020/08/10

 

気がつけば連休が終わっていた。晴れの日が続いている。

土曜日、大宮の定食屋に行った。こんな場所があったのか。ぶりを食べた。米が美味しい。コロナの状況次第だが、来年の1月に日曜夜更かし倶楽部の246さんが「鬼畜パジャマパーティー」を開催する予定。そのイベントのお話やら。自分の周りの人が自然と繋がっていくのは嬉しい。ゆっくりと着実に育まれていく。


夜は詩人の方々と配信。遅刻してきた伊藤さんの入りがとても印象的だった。強い意志を持って望むその姿に心打たれる。かますぞ、という心意気というか。獅子奮迅。

自分も冷めた目で世界を見るのではなくて、熱を持っていたい。


日曜日は取材した原稿を書き起こしていた。江頭2:50さんとジミー大西さんの捉え方が面白かった。お笑いは専門外だけど、二人には頭で構築された"距離感の笑い"ではない、人間そのものの面白さがある。


夜はイベントに行った。ベースミュージックを初めて聞いた。サウンドシステムであの低音はたまらない。定期的に浴びたい。使用されていたのは VOID acoustics。

2002年に設立されたイギリスの音響機材メーカーらしい、この界隈では定番なのか、どういう位置づけなのだろうか。とにかく、サウンドシステムにはロマンがある。

 

週末はいつの間にか過ぎ去っていた感覚。着実に一歩ずつでも、前を向いていよう。

写真は散歩中に撮ってみたやつ。実家の前とどことなく似ている。

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