2019-03-26 注連縄 心象記 201901-202009 注連縄 いつからそこに ぞんざいに扱われた境界 あなたとわたしを分け隔てるもの 例えば明と暗 関係を築き浮き彫りにする 躁に踊らされ鬱に苛まれ 首の長い麒麟は 葉を悠々と食べる その領域に手を伸ばし掴もうとする 曲線の言語化は 遠くからの叫び声のように 柔らかい心に触れる 円柱の周囲をいくら回れど 再帰的であり同じ夢の中 明朗で陽気な人々と煙を燻らし 精神の昂りを感じた 暮らしは余計に時計を重んじ 知らぬ扉をこじ開ける 心の根は唄になり 境目はやがて溶けてなくなる