小学生以来に将棋をしてみた。
将棋
将棋を指した。過去、将棋との思い出を振り返ると、小学校6年生の時に到来していたプロレスブームと将棋ブームを思い出す。将棋を指してはプロレスを行い将棋を指す。そして、覚えたてのラリアットとチョークスリーパーを教室の後ろで実施する。ちなみに、ドッヂボールは4年生の時にすでに引退している。
何年振りに「飛車」と「角」を見たのだろうか。縦横に自在に動ける「飛車」はなんとkillerな存在だ。王の避難範囲は決して広くないゆえに、王の懐に瞬時に飛び込める。頼もしいやつ。「角」、斜めすぎ。自分自身で指した「角」でさえ斜めに睨みきかしているのを忘れそうになる。「と金」、成り上がりすぎ。一歩前に行くのがやっとのはずが、周囲を気にかけられる存在に。着実な駒。
なぜ、将棋を指したかというと居酒屋的なところに入ると将棋が置いていたからだ。店の親父さんが好きなのであろう。久しぶりに将棋を指したのもあり、少しばかり高ぶっていた。対戦相手は知的王子のほりぐー社長だ。最近、将棋アプリを始めたばかりという怖いもの知らずの棋士だ。
勝負は均衡し一歩も引けを取らぬ状況、飛車角落ちなどのアドバンテージなしの真剣勝負。出口のない密林に迷い込んだのか、膠着状態は続く。畏怖を感じるほどの密林に光がさした。光を与えたのは、まぎれもない店の主人だ。店の主人は2人の対局、関係性までも理解しているかのようだった。
「ここに置き」というアドバイスの枠を越えた言葉が場に木霊した。そこから全ての流れは変わった。楽しみにしていた漫画の最終回を教えてくれた感じだ。主人に投了、参りました。