日記

ある日、おじいちゃんに「客観性に収斂せよ」と説かれ、言葉の存在意義を考え始める。言葉の持つ諧謔性・残忍性・恣意性に導かれる。 - 総合芸術家集団「auly mosquito」 代表 http://auly-mosquito.com ・HomePage http://so-sasatani.com

『割り当て』

2019年08月04日

 

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あちらとこちらを隔てる黄色の柵。塗料が剥がれ錆びついた鉄がみえる。すぐに乗り越えられるその柵は、何もしていない。整備員が深夜に分電盤を調整するために近づくが、特に気に留められることもない。思い浮かべられない存在に価値などはないのだろうか。比べて、電車は多くの人々を運び、交通網として最上位に立つ。

 

人々はただ移動するだけではなく、そこで用事をも済ませる。文明の利器は人間の生活に溶け込みあっていく。動く車窓から見えるマンションの光、信号を渡る老婆、便利さは日々の暮らしの小さな発見を吸収している。

 

 

 

居に安んじ、業を楽しむ

2019年7月31日

 

私にとってはめずらしく仕事が長続きしている。脳天に雷が直撃したというような幻想的な閃きに身を任せては、さもありなんといった様子で労働を放棄していた。数年も経過すれば人は変わるものだ。精神の安定から生まれたのか、毛ほどの興味もなかった経済などに興味が湧く。池上彰氏の「優しい経済学」などを読み、基本的な仕組みを頭に入れる。


一周目では、その仕組みもかすかにしか残っておらず。現在、二周目に突入し、こぼれ落ちた記憶を拾い集めている。かつての私は、こぼれ落ちたまま、全くと言っていいほど関係のない本を手にとっていた。断片的な記憶にもならないものを頼りに、いつも創作に走った。曖昧な考えの素から生まれた仮説を重ね、抽象という言葉に頼っていた。それはさほど変わらずとも、一般的な教養レベルの知識を得んがために、現在、万里一空の精神である。

 
ところで、夏場における混みあった電車内は地獄である。意識が薄らぎ倒れようにも、周囲に支えられる始末である。今日は作曲を教わる日である。メロディは浮かんでいるものの、そこからしばらく停滞している。そのきっかけを探しに大宮を下ってみる。

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遠くで鳴っている音が、自分だけに響いたら音楽の始まり

2019年7月30日

 

COLDFEETのWatusiさんとサウンド&レコーディング・マガジン前・編集長の國崎さんが対談をされるということで、御茶ノ水へと行ってみた。

 

音楽はやっぱり共有物。そこにプロもアマもなく。一人でやっているようで、お互いが助け合っているものだと改めて感じた、そういう部分が尊い。冒頭あたり、「遠くで鳴っている音が、自分だけに響いたら音楽の始まり」というようなことをおっしゃっていた。借りてきては自分の色にできる。とてもロマンチック。 音楽を愛している方の話を聞くと、その熱は伝染するみたい。話を聞いているとうずうずする。

 

今日耳にした単語を羅列してみた。単語を並べているだけで心が清らかになる。

 

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ダッキング。デジタルミキサー。反射率。記譜法。テクノロジー。ドナサマー。クラフトワーク。ブラックサバス。シンセサイザー。144。MTR。カセットテープ。バス。レコーダー。コンピュータ。all in one。

 

MIDIサンプラーブレイクビーツ。サンプリング。ケミカルブラザーズ。s1000。BPM。周波数。lo-fi。エリック・クラプトン。909。プリアンプ。サチュレーション。クレジット。スプライス。キック。エレクトロ。

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