心象記 -異花受粉-

ある日、おじいちゃんに「客観性に収斂せよ」と説かれ、言葉の存在意義を考え始める。日々、文字を連ね言葉の持つ諧謔性・残忍性・恣意性に導かれる。結果、物書きとなる。

理解を失うと、途端に強烈な印象を与える。

2019年08月22日

 

壁に向かって人間が歩く。壁と接触しているのに、その方向にさらに進もうとする。意味不明な行動である。ドラゴンクエストにおいて、壁と同方向に十字キーを押した経験が蘇る。周囲にいる全員がその行動を取ると仮定する。それを見た人間は、「理解」と「共感」を失う。例えば駅構内においては、どこかに向かって歩いている、という「理解」が前提として存在している。また、それは裏からみれば制御である。どこかに向かって歩くのである。

  
こういった「理解」を意識的に破壊するのは(羞恥心がない場合)、行動としては容易い。例えば下記がある。


・その場から移動せず、縦に飛び続ける

・腕立て伏せを始める


なぜ、このような奇妙で当たり前の話をしたのか。それは、ある芸術作品を拝見したからである。顔が全く見えない複数の人が裸でいる絵だった。顔が見えないというのは、顔自体を細工しているわけではなく、棚の中に顔を突っ込んで隠したりしているのである。決して、身体の可動領域がおかしくなっている絵ではない。


理解を失うと、途端に強烈な印象を与える。

そう思い書き残した。

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限定的な共通言語と解釈するのは飛躍が過ぎるが、ある種の暗号的な役割を持つ。

2019年8月15日

 

固有名詞は読む者の想像をかき立てる。具体的な人名や地名が、立体感を生む。「偏ったDTM用語辞典」なるサイトを発見した。ちらっと覗いたが、なるほど、これはおもしろい。私はカナインデックスの「あ」のページを開いた。

 

横文字が並び、専門用語が羅列されている。使用される場の決まった、知らなければ使用せずに過ごすことが可能である。限定的な共通言語と解釈するのは飛躍が過ぎるが、ある種の暗号的な役割を持つ。以下、引用させていただいた。

 

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アーリーリフレクション

残響音(リバーブ)を構成する音の内、壁に一回だけ反射して聴こえてくる音の事。日本語では「初期反射」と言う。順序としてダイレクトに耳に届く直接音の後、少し遅れてこのアーリーリフレクションがあり、さらに遅れてリバーブの本体が聴こえてくる事になる。

 


アーティファクト

「人工的に作られた物」というような意味の言葉であるが、音声処理の分野で言えば何らかの処理によって付加されてしまった悪い意味での「ノイズ」を指して「アーティファクト」と呼ぶ場合がある。

例えば音声の圧縮処理で圧縮率を上げた場合に発生するノイズなどを指す。

 


アートリア

フランスのメーカーで、ハードシンセ、ソフトシンセなどを開発する企業。創業は1999年で割合新しい企業である。同じくフランスにある高名な音響音楽研究所である「IRCAM」とも近い関係にあり、共同開発などを行っている。

 


AR エンベロープ

シンセサイザーで音作りの際に使用されるエンベロープの一種で、一般的に使用されるエンベロープが「ADSR」で表される4つのパラメータを持つのに対し、「A (アタック)」と「R (リリース)」の2つのパラメータしか持たないものを言う。

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URL  https://www.g200kg.com/jp/docs/dic/ 


簡単な言葉で要領を得て説明できる人を尊敬する。

その一方、これらの用語に心踊る自分に気づく。

 

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「逆理」

2019年8月13日

 

精神の動揺はそれまでの世界を瞬時に変貌させる。櫓のように堅固に組み立てられていた精神構造は、瞬く間に崩れ落ちた。指で搦めとる弱者の理論を救いとし、また、それに対して嫌悪感を抱き反抗しようとする。

 

その感情は思念となり、概念の中に生きようとする自らを肯定する。たったそれだけのことを言わんがために、思いと現実が真逆に動く。存在に内包されているためか、身体が移動すれば、同様に心も位置の移動を始める。自らが作った箱の中で、性質として抽出した、人間の場合は人形と見立て存在させる。行き場のない蓄積された感情は早いうちに消すべきだ、世に言う「善」を全うしたいなら。

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