心象記 -異花受粉-

ある日、おじいちゃんに「客観性に収斂せよ」と説かれ、言葉の存在意義を考え始める。日々、文字を連ね言葉の持つ諧謔性・残忍性・恣意性に導かれる。結果、物書きとなる。

朝になった

2019/10/17

 

雨が続く。幸い、私の周辺は19号による被害がほとんどなかった。近所のスーパーに行き、カップ麺など、非常食を購入した。棚からはたくさんの商品がなくなっている。スーパーやコンビニなどから食品が消えた場合、どこから食べ物を手にするのか。生命維持の為にはどうしても必要である。


何かと"有ること"に慣れすぎて、密接に関わっていた事実を忘れていた。人間は思ったよりも脆い。生活を立派に行える、生命身体の安全。避難勧告の警報が鳴り響く。暗闇の中、雨と風の音に加えてけたたましい放送。妻は妹夫婦と連絡を取り合い、状況を確認している。私はガスボンベを補充していない不安に苛まれ時間を過ごす。

 

何をしたわけでもなく、次の日までの記憶がどこかへと消えている。朝になった。

停電に備えて買った懐中電灯が目に入った。

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