依存先を誤ったインベーダー 気がつけばそこら中で死んでいた
具象性。
ブリタニカ百科事典には下記のように記されている。実在するがままの性質。
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いま,ここに,個別的に実在するもののまさに実在するがままの性質。したがって感覚の対象とはなるが,厳密な意味では思惟による把握は直接には不可能である。
--(抜粋)
"思惟による把握"には、自己解釈が含まれると思う。物事を考えることは常に自己を媒介してしまう。それを意識できても、意識しているのも自分なので永遠に逃れられないのではないだろうか。意思みたいなものが含まれる。
そこを逃れるには、宇宙と一体化しました的な、それ自身であると確信する必要がある。つまり、具象性の把握には、錯覚を起こすぐらいの強烈な体験、思い込まざるを得ないような記憶作りがいる。
何と一体化、もしくは何に依存するのか。その選択を誤れば、依存は習慣となり生活に組み込まれるのだから、一般的な意味において不幸になりやすいと思う。
次、リリースする「優しい人間」という曲。下記はその中のリリック。
"依存先を誤ったインベーダー 気がつけばそこら中で死んでいた"
インベーダーはシューティングゲーム。絶対に倒せない敵(依存先)の前では、ただこちらがぶつかって死んでいくだけである。敵自体を選択する。「自分には不幸なことがいつも降りかかる」という人がいる。本当にそうとも言えるが、依存先が何であるかと自分で意識できていないのだと思う。
そして、頭の中で考えることにはお金はかからない。