少しの「公園観察記」
2020/05/05
地面に折れた木の枝が落ちている。蟻がその上を移動している。時に下側にもぐりこみ、ぐるりと回ってみせる。悠々自適に生活する人たちのような、自由さがある。また、地面には無数の葉が落ちている。ほとんどは枯れているが、そこに太陽の光が差して明るい印象を私に与える。
風に揺れる木々の葉は、麗しい女性が身につけたイヤリングのように、枝から垂れ下がっている。白と青の色をした空と黄緑の葉が対照的であった。
私が公園に到着してから小1時間が経過するがブランコには、まだ誰も乗っていない。他の公園と同様に、たくさんの子ども達がジャンプし、このブランコの前にある棒の柵を越えていったと予想がつく。
近くには女性がいる。麦わら帽子にワンピースの服を身に着け、虫捕り網を肩にかけ歩いている。私はサンダルを脱ぎ、ベンチの上で胡座をかき、辺りを見回し園内の観察を続ける。描写、風景を言葉にしてみた。
風に揺らされるものと、そうでないものが印象的であった。