大久保にて
2020/02/01
先日、O氏と新宿で待ち合わせていた。
大久保に向かうつもりであった。山手線で止まるかどうかで一悶着あり、ホームを2回移動した。 総武線であることになかなか気がつかなかった。話すことに夢中になり、意味不明な方向に進んでいることはよくある。とたんに注意力が欠如するのである。
大久保には角の尖ったマンション、美味しそうな焼き鳥屋、いかがわしい看板があった。それぞれ、その地を生活として選んだ。
また、その真逆と相対したことがあった。
江古田ですぐに店をたためる準備をしているタピオカ屋。流行に乗じて金を稼ぎ、生きる。時が経過していることに気づかない私にとって、そのアンテナの高さには関心する。大久保のとある、失礼ながら、何でもないような居酒屋に入った。あれやこれやと話した。彼の初対面の人に対する独特なコミュニケーションの取り方に、おどろき、また「亀は寒いと消化が悪くなる」という情報にも驚いた。
目的のひかりのうまに着いた。珈琲焼酎を飲みたかったが、明日がちらつき、ハイボールにした。
「何にしますか?」
「ハイボール、かど」
そう言ってみた。
その言葉を発したことにより、他が疎かになり、それ以外の会話が思い出せなくなった。次の会話を探す。