日記

ある日、おじいちゃんに「客観性に収斂せよ」と説かれ、言葉の存在意義を考え始める。言葉の持つ諧謔性・残忍性・恣意性に導かれる。 - 総合芸術家集団「auly mosquito」 代表 http://auly-mosquito.com ・HomePage http://so-sasatani.com

22時前、三木悠莉さんの即興の詩を書き起こしてみようとした

2019年7月24日

 

22時前、三木悠莉さんの即興の詩を書き起こしてみようとした。 

書き起こしてみようとしたら、指が全く追いついていなかった。虫食いの様になっている。だが、その虫食い故に生まれるものもある。失敗は成功の母と、また言葉の綾の裏に隠れての表明。

 

以下、虫食い。


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ねむる たべる 体を洗う ネットニュースをチェックする 同じ空間で私たちの時間が少しづつ 少しづつかけられた フィルター これが生活である これが生活であると言い聞かせる   


憂鬱という字を漢字で書けるだけでなく 漢字で心がぎゅっとゆるせないまま 30 なかば同じ穴の下暮らしているということにゾッとして ザクロは読めるけど書けないということを思い出した


阿佐ヶ谷近くのベンチでそう西荻窪のライブの帰り駅前で缶ビールでも飲みましょう クロックスをつっかけてやってきたけど 後になってからじゃないと気がつかない とつとつと事実を繋げて1つの集合体として ぽつぽつとその身を舐めて 恥を知る甘えかどうかはまだわからないわからなくて いいもっとわからなくなりたい生きる活動を続けている私たちがほろほろと地面に堕ちていく 


間違い電話にどう答えたらいいかわからなくて ニヤニヤする感覚を認めた時から 恥をただの恥とした時から 目を育てて水をやるときまで若くはないが熟れてもいない月の満ち欠け ホルモン乱されているものなんて 何もなくて地球が回って 世界が潤っていくのだとしたら 小指赤いネイル  光った果物の粒みたいに美味しそうだったと


投票所はあちらです 早稲田どおり 日曜日


あの小指の爪だけは忘れない 忘れない

生きる活動の 生きる活動の一粒を見た 

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ああ、また、今日もよく飲んだ。眠る前に明太子の饂飩を食べる。

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