決して裁くな、赦せ
赦し得ぬ
燦然と輝くあなた。変化し蠢いているのに、鉄塔のように動じず瞬きもせず。安心して眠ろうと、薄く仄かに香る、いつもの匂いに帰る。線は実物として存在せず、私は概念の中で分断されている。慌てふためきや純心がいつの間に争いに結びつき、参加を表明せずとも加わっている。
描いた理想郷には百花繚乱のごとく才ある人物が在る。その一方で、ここには門外漢が跋扈している、と鼻息を荒くする。それは「虚」に基づいた分け隔てであり、妄想だ。乱痴気騒ぎできるほどの勇気もなく、君は現実を消費し、ただ終えていく。
憂いを帯びたその性質は結局のところ代え難い。発想の転換、表面を裏返したところで、またオモテ面。突き付けられた事実に憤慨するなど言語道断。
真理がただ迫る。「決して裁くな、赦せ」