内なる愚かさに
内なる愚かさに
無数に綴られる手紙は、毎日どこかに届けられます。
交錯するその点からこぼれ落ちた言葉もふんだんにあることと考えます。
否応なく過ぎる時間に、幾多の屍。居残る物質も思想を持ち、この地を生きたのでしょうか。想像することでしか、貴方に逢えませんから、人は創造するのでしょうか。
名前を覚えることに夢中になった日に、芽生えた希望が、また大きく膨らみます。
私はよく、弛む余裕もなく頑なに生きる姿を見かけます。それはある種の経済活動であり、人間らしくあり、嫉みを持ってしまいます。ただ、羨ましいは巡り巡って、そこら中を浮遊しています。
熱くても冷たくても、美しくても醜くても、どうして滅びがあることでしょうか。少しの間、目を瞑れば気づきます。呼吸をしているということ、体温があるということ。
なにも気にしなかった些細な音が聞こえてきたら、しめたものです。無駄な争いから抜けられます。ただ、争いから抜けることこそ、最上と説くには若過ぎるのかもしれません。
問題はどこにあったのでしょうか。道徳に縛り付けられたせいでしょうか、自由を拡張できず、一定のタイミングで脈を打てません。そもそも、問題はあるのでしょうか。
筆が先走り、余計な言葉を吐いたものです。
まずはしっかり、名前を覚えること。
これさえ守れば、人生はそう捨てたものではありません。
今日の一曲
今日は久方ぶりに、今日の一曲をお届けします。
The Manhattan Transferさん、ジャズコーラスグループだそうで、調べたら、バリバリグラミー賞の受賞経歴がありました。あまり、コーラスものを聞いたりしないんですが、ふと、レコードを買ってみました!
名前はわからないですが、天真爛漫さと美しいハイトーンの圧倒性があり、歌い方が好きです。月並みに、洗練されたハーモニーが素敵です。ありがとうございます。