日記

ある日、おじいちゃんに「客観性に収斂せよ」と説かれ、言葉の存在意義を考え始める。言葉の持つ諧謔性・残忍性・恣意性に導かれる。 - 総合芸術家集団「auly mosquito」 代表 http://auly-mosquito.com ・HomePage http://so-sasatani.com

鬼の大五郎の正体。

 鬼の大五郎

 

鬼の大五郎は、泣いたことがありません。大五郎はいつも威張っていて、周りの人はビクビクと恐れています。大五郎は威張っているのに周囲にはたくさんの人がいます。大五郎は声が大きく、自分の意見を持っています。大五郎の態度は森のように大きいですが、決して頭は悪くありません。

 

周囲の人は大五郎の目を気にして、発言や行動をします。ある日、大五郎はいつまでも泣き止まない空二郎に「メソメソやめ。そんなやつ周りにいらへんわ」と言います。「周りにいらへんわ」が口癖の大五郎なのに、周囲には人がたくさん。

  

大五郎はよく言い争いをします。威張ってはいますが、決してせこくはありません。彼の根は素直と言ってしまっていいでしょう。ただ、周囲は彼の威圧感にビクつきます。

大五郎はいっちょかみです。周囲の人々の話の中に割り込んでいき、自分の意見を言います。そのせいか、周囲の人々は大五郎が来るとよそよそしくなります。

 

大五郎は時に暴力をふるいます。何かとまっすぐで熱っぽい彼に周囲は疎ましく思う時があります。それでも人々は彼の周囲をぐるぐるとしています。「バシンッ!」・・また、大五郎が誰かの頭をはたいた様です。

 

ストレスが溜まった人々は時に大五郎の元を離れて別の村へ行きます。しかし、しばらくすると大五郎の元へ帰ってきます。威張っている大五郎はあまり笑いません。いつも張り詰めています。そういう星の元に生まれた大五郎は幸せなのでしょうか。

長短、噛み合わせ、はてはて大五郎とは何者なのでしょうか。

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