営む。
営む
時間が経過するのは自然の営み。
淘汰された後に残るもの、すなわちこれ風化と。
どうやら「風化」には種類があるそうな。
一つ目、物理的風化。岩石の結合がゆるめられ、破壊されていくそうな。
岩石の完全な定義はないそうで、大地を構成するものだと。その岩石の結合がある種の原因によってゆるめられると。
他方、化学的風化というものがあるそうな。
化学的風化は水が関係していて、岩石が溶解されていくそうな。岩が水に溶かされるとは、なんだか想像しにくい。確かにイワークに水鉄砲を打ち込むと効果はバツグン。
そして、結晶。
顕微鏡を覗くと結晶が広がっているのか。万華鏡なら大昔にのぞいたことはある。規則性を持ち、構想されているのか。よくもまあ、あれほどの秩序を。岩や水やら虫。自然とは奥ゆかしき。ぎゅうぎゅう詰めの日々に自然を介入させる。時間の浪費も和らぐ効果。単位ではなくて、密度。濃厚さ。
時間をかけてゆっくりと交わり風化し、大きく化ける。道半ばで消失しようと、それもまた良いのではないか。良い塩梅の執着は技術を生み出し、いきすぎた執着は身を滅ぼす。脈絡もなく「中庸」を信じた過去を掘り返す。ただ、掘り返す。その発想も実は二番煎じだったり。
穏やかな日常に微笑ましいほどの我が物顔を。変化に気づかないほどに。