「知らへん、知らへん。また、変なこと言いよる」 茶碗物語
茶碗物語
携帯電話からでもブログ書けるんかいな。これは、文字と触れ合ってる気がせん。
せやかて、いつもパソコンでパチパチ打ってるだけやないの。文字なんて久しく書いてないんちゃうの。
文字を書くのと、パソコンで打つのはまた違うねや。紙に綴るとなんかしら宿る思うねん。
知らへん、知らへん。
また、変なこと言いよる。
やっぱり電子ブックは好かへん。画面をぴゅっとすんのはちゃいまんねや。
何がちゃいまんねや。
本は匂いがある思うねん。ページ、めくった時に自然と薫るやろ。哀愁ゆうんかいな。
さらにゆうたら、真っ白でのうて、少し黄ばんでんのもええねや。ノスタルジックや、ノスタルジック。
わけわからへんカタカナ使いなさんな。せやかて、あんたいつも内容覚えてへんがな。
あれはな、意味の解釈ちゃうねや。空気や。大きく吸い込んだったらええ。文字が駆け回ってんのを捕まえんねや。
あんた、虫捕りもようしやへんのに、どこ駆け回っとんや。酔うた勢いで似たような本こうてくんのはええけど、自分の部屋持っていきや。
わかってまんがな。積まれた本見るのも悪くないんや。求道者はああみえて形から入んねや。
もうこないな時間やないか。うちは忙しいんや。言いたいことゆうて有意義な時間でっしゃろ。
・・あんた、洗濯物たたむん手伝ってや。
わかってまんがな。せやかて、読みかけの本が山ほどあんねや。