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独りぼっちのささじぃ。

ある日、おじいちゃんに「客観性に収斂せよ」と説かれ、言葉の存在意義を考え始める。日々、文字を連ね言葉の持つ諧謔性・残忍性・恣意性に導かれる。結果、物書きとなる。

ライブハウスでフランクフルトを売っていた女の子の話

街灯の明かりがポツリポツリと照らす夜のピクニック。友人の大貫くんがおもむろにギターを弾き始める。ふにゃふにゃした女の子は恥ずかしそうにしながら、唄を歌ってくれた。その歌声は夕闇の風に包まれ僕の心を受け入れてくれた。いつの間にか、ふにゃふに…

『丸と四角』 1000文字小説

僕はそれを受け止めようと思うが、どうにも気分が乗らない。夕焼け雲の前を通りすぎるトンボは丸い。でも、視界からすぐに消える。辺りを歩き四角を消しても別の四角が浮かび上がってくる。

『別種の三郎 』 1000文字小説

もう一人の自分。同じなのにそれは異種である。演じることも切り離すこともできずただ輪郭を持つ。内在や顕著とは分別された存在なのに。ドッペルゲンガーのような乖離した自我を認めよう。

『列車』 1000文字小説

列車内には「ひたすら無心で、ただ、ひたすら無心で」と呟く老人がいる。その老人は座席に座り、うつむいている。

『散歩』  1000文字小説

そんな彼女も27歳になり結婚を考える。男女の隔たりなく人と付き合い、ずっと習っていたポーセラーツも板についてきた。なのに、自分で絵付けした皿だけが増えていく。夏希は気分を晴らすために、散歩に出かけることにした。

『追憶の渦の中に』 1000文字小説

所せましと塑造がぶつかり合うことはないのだろうか。 追憶したところで輪郭はぼやける。 「輪廻転生?笑わせやがる、数十年前のあいつと俺が一緒ってことかよ。こっちは赤ん坊の記憶すらないんだ」 「だからこそですよ。私がここにいるのは」さびた鐘を鳴ら…

『労働と終着駅』 1000文字小説 

「それなら別の方法で良くて?」 「何だか締まりがないよ」 彼は手をこすり合わせながら嘆願するように再び彼女を眺めた。目はピクリともせず、ピンと張った背筋は彼女そのものを表している。

『地下の砂漠』 1000文字小説

「足を進める以外に選択の余地はない」 砂漠にいる旅人は、闊歩しようとするが砂に足元を掬われる。 蜃気楼さえ見えないその場所では、ラクダもうなだれ首を曲げる。 その時、どこからともなく砂嵐がやってくる。 砂嵐はぽっかりと丸い穴を作った。大量の砂…

『ガラスの巡り合い』 1000文字小説

クォンティは端正な顔立ちをしており、生活音にリズムがあるほど規則正しいのである。

奇怪!?銀座に忍者現る!  (日常のなんでもない一場面を小説風味に・・)

異質!否・・「体で表す常套句」そう言わんばかりに友人が忍者の格好で出てきた。

『快も不快も洗いざらいの人間交差点』 高円寺路上ライブ 

とどまる音楽と行き交う人々の対話。

『0と1の世界』 1000文字小説

画面越しに綺麗な風景を見つけて、「海外に行ってみたい」と一瞬は心を弾ませるが、それもその場限りの情緒だ。

『前者に喝采を、後者に叱咤を』 1000文字小説

『前者に喝采を、後者に叱咤を』 君の内臓をえぐりだす、選りすぐりの言葉たち。 対象は実証を要し、次のステップへと進む。見出されたものたちと、戦わずして消えるものたち・・前者に喝采を、後者に叱咤を。 「マスター、キューバリブレを一杯・ ・」ラム…

『26歳の男』 1000文字小説

『26歳の男』 部屋の右側に置いているスピーカー、そこから聞こえてくるスネアに体を合わせてみる。その強調されたスネアは、力技でドアを開けようとする子どものようだ。 「貯蓄されたエネルギーを外に掃き出そうとする」、それは等間隔で耳を刺すスネアに…